2013年11月7日
矢野経済研究所は、国内の印刷通販市場に関する調査結果を発表した。
それによると、2012年度の印刷通販市場規模は489億7,200万円(前年度比19.7%増、事業者売上高ベース)。市場は本格的に形成されて以来、拡大を続けているが、参入事業者数の増加で、とくに2009年度以降では価格競争が激化しており、ここ数年その成長率は鈍化傾向にあるとしている。
さらに、2013年度の印刷通販市場規模は前年度比11.1%増の543億9,000万円(事業者売上高ベース)と予測。リピーターの増加と売上上位の事業者の自己資本比率の水準低下により、新規顧客の拡大スピードはこれまでに比べて鈍化すると見ている。しかし、「潜在需要自体は未だ大きく、最大の武器である『低価格』の威力を鑑みると、今後も成長は続く」とし、印刷通販市場の2012年度から2018年度までの年平均成長率を11.1%と予測している。