2012年6月8日
代表取締役会長に就任する古森重隆氏(左)と代表取締役社長に就任する中島成博氏
富士フイルムホールディングス(株)並びに富士フイルム(株)は、古森重隆社長が代表取締役会長(CEO)に就任し、後任の代表取締役社長(COO)に代表取締役専務執行役員の任にあった中島成博(なかじま・しげひろ)氏が就任するトップ人事を発表した。
これは6月7日、都内のホテルで両氏が記者会見して明らかにしたもので、6月28日の定時株主総会並びに取締役会において正式決定するが、技術系からの社長就任は中島氏が2人目となる。
中島氏は1948年10月2日生まれ。広島県呉市出身。1973年、東京工業大学理学部化学科修士課程卒業後富士フイルム(株)に入社。足柄工場第3製造部長、Fuji Photo Film B.V社長などを経て2007年、欧州本社の富士フイルムヨーロッパ社長に就任し、帰国後2010年から富士フイルム(株)の執行役員・新興国事業戦略室長として活躍した。
2011年6月、富士フイルムホールディングス(株)代表取締役専務執行役員、社長補佐経営企画部長および富士フイルム(株)の代表取締役専務執行役員に就き、経営企画本部長兼同本部の経営会議室長に就任して現在に至っている。
記者会見で両氏は、創立80周年を迎える2013年度に向けて策定している中期計画「VISION80」に基づいて、「高機能材料」「グラフィックシステム」「デジタルイメージング」「ヘルスケア」「光学デバイス」「ドキュメント」といった6つの重点事業分野において世界市場を舞台に会長と社長との連携を強めながら役割を分担し、経営体制をさらに強化させて成長戦略を一段と加速させていく考えを述べた。