2012年5月30日
富士フイルム(株)(古森重隆社長)は、重点事業であるグラフィックシステム事業のさらなる体制強化を図るため、平成24年10月1日付けで、印刷関連製品のマーケティング、販売、技術サービスの機能をワールドワイドに担う「富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)」を発足させると発表した。
新会社は、印刷関連機材の国内販売会社である富士フイルムグラフィックシステムズ(株)(吉田整社長、以下「FFGS」)に、印刷物制作用ソフトウエアの開発・販売会社である富士フイルムシンプルプロダクツ(株)(阿比留幸仁社長)を統合し、さらに海外のマーケティング・販売・技術サービスの機能を新設する。
近年、顧客のニーズは多様化し、印刷物の多品種・小ロット化が進んでおり、大量印刷向けのオフセット印刷だけでなく、小部数印刷に適したデジタル印刷、さらにはそれらを統合的に管理するワークフローやカラーマネジメントなども含めて、顧客のニーズに合ったソリューションビジネスの展開が求められており、経済成長が著しい新興国でも同様で、今回の新会社設立はグローバルな視点から業界発展に貢献していく企業姿勢の一端となる。
発足後は、FFGSがいち早く国内で取り組み蓄積してきたソリューションビジネスの営業力やマーケティング力、技術サービス力をワールドワイドに展開し、グラフィックシステム事業をさらに発展させていく方針で、3年後には現在の約30%増となる3,000億円の事業売上を目指す。
【新会社概要】
▽会社名:富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 (富士フイルムグラフィックシステムズが商号変更)
▽所在地:東京都港区西麻布2-26-30
▽資本金:8億円(富士フイルム100%出資)
▽従業員数:約700名