2012年2月2日
国内グラビア印刷市場の規模推移
矢野経済研究所はこのほど、国内グラビア印刷市場の調査を実施した。
調査結果によると、2010年度のグラビア印刷市場規模は9,334億5,900万円(前年度比0.8%減)。リーマンショック以降、その影響を引きずる形で減少トレンドとなっているが、その減少幅は小さく、他の印刷市場と比較すると「安定した市場」としている。
最大分野である軟包装材において、2011年度は東日本大震災の影響から非常食・保存食向けなどの需要が一時的に膨れ上がり上期は好調となったものの、その反動から下期に入り受注量が激減するとともに在庫の回転も鈍化しており、通年では減少する見込みである。それがグラビア印刷市場全体にも影響を及ぼし、2011年度のグラビア印刷市場は9,230億8,000万円、前年度比1.1%の減少を見込んでいる。
なお、矢野経済研究所では「2012年版 グラビア印刷市場の展望と戦略」を発刊。12万6,000円で販売している(A4判 181頁)。