2011年6月30日
大日本印刷(株)、教育出版(株)、エナジーグリーン(株)は、新版中学校教科書の製造(印刷)に、自然エネルギーで発電されたグリーン電力を使用する。教科書の印刷工程における使用電力をグリーン電力化したのは、教科書業界としては初の試みとなる。
これは、教育出版が発行する教科書の印刷に使用する電力について、大日本印刷がエナジーグリーンから「グリーン電力証書」を購入することにより、グリーン電力を使用したとみなすもの。学校などの教育機関や教育委員会において環境教育への関心が高まっていることから、今回、教育出版はグリーン電力を使用した教科書を発行することとした。
対象となる教科書は、中学校向けの国語、書写、数学、理科、社会、音楽、英語の7教科、計21種類。来年4月の供給に向けて、大日本印刷はこれらの教科書を約300万部印刷する予定。これにともなうグリーン電力の使用量は25万kWhとなり、約96トン分のCO2削減につながる。
なお、3社は2012年度から使用される高等学校向け教科書についても、グリーン電力を使用することを検討していく。