2011年3月10日
増設した菊全判スタール折り機の前で植村社長
共栄紙工(株)(植村一仁社長)は、かねてより進めていた新本社工場が完成した。ハイデルベルグ製の菊全判スタール折り機を増設し、3月7日より稼働している。
新本社工場は、利便性に優れる大阪市中央区谷町7-4-8に位置している。旧本社の約3倍の面積となり、地上3階建の工場は、1階が断裁工場、2階が折り工場、3階が抜き工場兼事務所となっている。
昨今の厳しい景況においても、増収増益を続ける同社。今回の本社工場移転は、旧本社工場が手狭になったことから、「設備増強」を目的に昨年10月に着工したもの。折り機増設により、同社の折り設備は3台となり、社内での仕事の待ち時間削減と、外注していた仕事の内製化を実現。これにより、さらなる納期短縮を実現した。
「全体的な仕事量からすれば、当社の設備は過剰設備であり、今回の増設もいわば贅沢な設備投資と言える。しかし、お客様にさらに便利に使ってもらえる工場を目指し、今回の増設を決めた」(植村社長)
同社は今後もハイデルベルグ製品というネームバリューと、同社が持つ独自の紙加工技術により、受注拡大を目指す。