2008年10月29日
OKIデータ（東京都港区）はこのほど、中国で販売中の26機種のプリンタで「中国環境保護認証」を取得した。近年中国では環境保護意識が非常に高まっており、2006年には中国環境部および財政部が合同で中国環境保護マーク認証制度を導入している。環境保護マーク取得製品は財政部が認可した「緑設備リスト」に掲載され、政府購買入札においては性能評価が高くなり、優先的に購入される。
同認証は、中環連合（北京）認証中心有限公司が審査を行ない、中華人民共和国環境保護部より授与される。審査では、製品の設計開発、部品購買、生産工程、検査試験、不合格品コントロール、包装/標識について、該当国標準に照らして審査される。設計段階にリサイクルを考慮したかどうか、部品購買段階にキーパーツの入荷検査をしたかどうか、生産工程の排気、排水、梱包材料や注意標識など環境保護の規定、製品使用時に省エネ標準、有毒有害物の含量は標準などについて、資料審査だけでなく、工場監査実施、製品サンプル機評価の厳しい審査を経て最終総合判定がなされる。
同社のドットインパクトプリンタの印字ヘッドは、高速印字と長寿命を実現させた独自の「バネチャージ方式」を採用している。まず、永久磁石でピンを引き付けた状態でパワーを蓄積し、瞬時に磁力を打ち消してピンを突出させる。素早い印字と長寿命を両立させた長期使用に耐えるタフな印字ヘッドでプリンタの長寿命化を支えている。
また、同社のLED プリンタ技術では、光源部に小型・軽量化を実現する独自の高精細LEDを採用している。レーザプリンタ技術と異なり、光源部にポリゴンミラーを駆動するモーターがないため、装置の小型化や部品点数の軽減、低騒音化と低い故障率が実現できるのが特長。また、装置が小型になるため、生産・輸送・リサイクルなど、ライフサイクル全般にかかわる環境負荷が小さくなる。また、寿命の異なるドラムとトナーを分離しており、ドラムの使用寿命が充分に発揮でき、使用済みカートリッジの発生も最小限に抑えることができるため、環境性能においても優れている。
