2017年11月15日
同和ビジネスフォーム(株)(埼玉県越谷市袋山625-3、登記上:東京都台東区雷門1-16-4、設立 昭和37年11月、資本金3,700万円、従業員12名)は再度の資金ショートを起こし、11月6日、行き詰まりが表面化した。10月20日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任している。
同社は、埼玉県越谷市に製造工場、東京都台東区に営業拠点を置いた上で、競馬・競艇・競輪など公営競技向けや、学校・病院向けのマークシート印刷、その他のビジネスフォーム、伝票類の作成を手掛けていた。総数約1,500社にもおよぶ得意先を抱え、ピーク時には約9億円の年間売上高を計上していた。
しかし、越谷市の自社工場の投資負担や、ネット普及にともなう扱い品の需要低迷などを背景に、年々業況は厳しくなっていた。平成21年12月期には売上高が5億円台にまで落ち込み、平成22年12月期には不良資産処理を行ったため、債務超過に転落。借入金の返済猶予を受けていたが業績回復はみられず、赤字の計上が続いていた。
平成29年3月には越谷工場を売却し有利子負債の圧縮を図ったが、以降も業況は改善せず、今回の事態となった。
負債総額は、約8億円(平成28年12月期決算時点)。
(東京商工リサーチ調べ)