2016年12月16日
(株)榮進堂書店(愛知県名古屋市千種区東山通4-6-4、設立 昭和40年11月、資本金1,200万円)は再度の資金ショートを起こし、12月8日、行き詰まりを表面化した。12月5日、事業を停止し、名古屋地裁への破産申請を弁護士に一任している。
同社は昭和37年2月に創業し、書籍を中心に雑貨類の小売を手掛けていた。本社地の路面店以外にも、大学構内やショッピングモール内を含めて4店舗を展開し、外商部では近隣大学に販路を築いていた。書籍にとどまらない多様な商品の扱いが奏功し、ピーク時の平成9年6月期には約25億円の売上高を計上していた。
しかし、その後はインターネット通販や電子書籍の台頭など、環境変化を背景に既存店の売上が低下。不採算店の閉鎖を進めたことで業容は縮小し、平成28年6月期の売上高は約4億円に落ち込んだ。加えて、近年は懸案だった在庫整理を進めたことで赤字を計上し、債務超過に陥っていた。
借入の返済負担が重みを増す中、主要仕入先から決済条件の変更を求められ、資金繰りが厳しさを増し、事業継続を断念した。
負債総額は約7億円。
(東京商工リサーチ調べ)