2016年9月23日
(株)セイコー社(松山市本町2-1-20、設立 昭和38年8月、資本金4,000万円)は、8月31日に事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。
同社は、昭和35年5月に精工社として創業した四国唯一の地図出版会社。住宅地図「はい・まっぷ」を出版し、書籍販売会社、事業所を対象に販路を構築。また、顧客ニーズに対応した特注地図の出版も手掛け、主に官公庁などから受注を得て、平成8年7月期にはピークとなる売上高約6億6,000万円を計上していた。
しかし、その後は主力の住宅地図出版業界では全国最大手業者との競合が厳しく、安値販売もあって減収で推移。さらに近年は、インターネットによる電子地図の浸透から商況は悪化し、連続して赤字を計上していた。
この間、平成21年9月には約20名の従業員を削減しスリム化を図ったが、その後も業績低下に歯止めが掛からず、平成27年7月期の売上高は約7,400万円にまで低下。平成28年8月20日には、創業者で前社長の郷田巖氏が死亡し、先行き見通し難から今回の措置となった。
負債総額は約4億円。
(東京商工リサーチ調べ)