2015年12月1日
(有)タニイ(愛媛県四国中央市川之江町2220、設立 平成2年8月、資本金300万円)は11月17日、松山地裁西条支部に破産を申請した。
同社は昭和33年に創業した印刷業者で、かつては大相撲の番付表を制作していた。個人企業時代は紙販売を主体に印刷業を併営していたが、平成2年1月、現在地への移転を機に印刷業を主体とした事業内容に転換。法人化後は小型機を中心に印刷設備の拡充を図り、官公庁の諸資料、病院向け薬包紙、一般チラシなど印刷業務全般に加え一部製本加工を手掛け、平成11年6月期には売上高約1億6,500万円を計上していた。
しかし、その後は市況低迷による競合激化に伴い業況が悪化。平成16年4月の市町村合併による四国中央市発足以降は業績の低迷に歯止めが掛からず、平成26年6月期には売上高が約7,200万円まで落ち込んだ。多忙な資金繰りが続く中、金融機関から金融円滑化法に基づく返済猶予を受けるなどして事業を継続してきたが、限界に達し今回の措置となった。
負債総額は、約1億1,300万円。
(東京商工リサーチ調べ)