2015年10月21日
(株)パッチワーク通信社(東京都文京区湯島2-21-2、設立昭和50年3月、資本金3,000万円)は10月16日、東京地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は7億7,338万円(平成26年2月期決算時点)。
同社はパッチワーク・キルトの専門出版社。「パッチワーク通信」、「パッチワーク倶楽部」、「パッチワーク教室」、「和布くらふと」、「おりがみ通信」といった定期刊行物の発行のほか、手芸やネイル、スイーツデコなどに関する書籍も手掛けていた。また、日本最大級とされるキルト展「インターナショナル・キルトウイーク」やパッチワーク関連の講習会の開催などイベント業務も行い、平成20年2月期には売上高10億2,414万円をあげていた。
しかし、販売数の減少などで売上が減少し、返本率も高止まりが続き、平成26年2月期は売上高7億3,582万円にまで落ち込んでいた。また、既往における赤字や借入金の負担などにより厳しい資金繰りが続き、6月12日、破産手続きを弁護士ほか1名に一任。また、再度の資金ショートを起こし、6月16日に行き詰まりを表面化していた。
なお、関連会社の(株)キルトプランニング(同所、設立昭和58年5月、資本金1,000万円)も同日、破産開始決定を受けた。
(東京商工リサーチ調べ)