2015年10月5日
(株)ケーイー(旧:(株)近代映画社 東京都千代田区神田小川町2-12-14、設立 昭和25年2月、資本金1,500万円)は10月2日、東京地裁に破産を申請し、同日、破産開始決定を受けた。
同社は昭和20年10月に創業。昭和43年にはベネチア国際映画祭で出版部門最高賞「サンマルコ獅子賞」を受賞するなど映画関係の出版業界では相応の知名度を有していた。その後、芸能・娯楽雑誌やアダルト分野にも進出していた。
しかし、近年の出版不況に加えて、東日本大震災発生後は広告募入の減少やイベントの中止などの影響から業績は悪化。その後も韓流コンテンツやパズル誌などへ拡充を進めたが、業績の回復には至らず、今回の措置となった。
なお、平成27年10月1日付で、食品事業や印刷事業を手掛けるタイヘイグループ(千葉県匝瑳市)の(株)ティ・アイ・ティに「SCREEN」「SCREEN+」「BIG ONE GIRLS」の3誌の編集・発行事業を譲渡。同日付で(株)ティ・アイ・ティが(株)近代映画社へ商号変更している。このため、同社は同日付で(株)ケーイーに商号変更した上で破産を申請した。10月1日以降の3誌の編集・発行事業は新近代映画社の下で継続される。
負債総額は約9億5,000万円。
(東京商工リサーチ調べ)