2015年7月29日
北大阪印刷(株)(大阪府門真市向島町7-7、設立昭和24年12月、資本金1,000万円、従業員15名)は7月25日、事業を停止し、破産手続きを弁護士ほか1名に一任した。
同社は、昭和20年8月に創業。オフセット印刷を主力にパッケージ印刷等を含めた幅広い印刷業務を手掛けてきた。大手電機メーカーを主体に取引地盤を築き、平成元年12月期にはピークとなる売上高約10億円を計上していた。しかし、その後は国内経済の低迷や円高を背景に、メーカーなどが生産拠点の海外移転を進め、受注が減少。リーマン・ショック後の景気低迷に加えて、平成23年3月には主力取引先が上場廃止となり、売上は激減した。
平成26年12月期の売上高は約2億4,000万円にとどまり、連続赤字の計上で資金繰りが逼迫。平成27年6月には代表者および親族名義の不動産を売却するなどしてしのいできたが、多額の債務を抱えるなか、これ以上の業況好転も見込めないことから、事業継続を断念した。
負債総額は数億円が見込まれる。
(東京商工リサーチ調べ)