2015年6月12日
栄晃産業(株)(埼玉県川口市東領家3-21-6、設立昭和53年10月、資本金1,000万円)は再度の資金ショートを起こし、6月4日、行き詰まりを表面化した。6月2日までに事業を停止し事後処理を弁護士に一任した。
同社は、主に書籍の表面艶出加工を行っていた。大手印刷業者を中心に受注基盤を確立し、ピーク時には約3億円の年間売上高を計上していた。
しかし、リーマン・ショック以降は売上高の落ち込みが激しく、平成25年3月期には約4,300万円まで低下。その後は単価を下げるなどして受注を確保し、平成26年3月期には売上高約1億200万円まで回復した。しかし収益は低く、ここにきてベテラン工員の退職等により人手不足が露呈。資金繰りも限界に達し、今回の事態となった。
負債総額は、約1億4,800万円(平成26年3月期決算時点)。
(東京商工リサーチ調べ)