2015年3月13日
アイピーアール(株)(栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち4-10-28、設立昭和60年8月、資本金1,000万円、従業員8名)は2月25日、宇都宮地裁より破産開始決定を受けた。
同社は昭和59年に創業した印刷および屋外広告制作業者で、首都圏方面に顧客を抱えていた。屋外装飾品や小口の看板制作など、小ロット受注にも対応し、隙間産業的な立ち位置で展開することで受注を確保。また、最新のインクジェットプリンター導入で処理能力が大幅に向上し、大口案件の受注等を得て、平成22年6月期には約5億400万円の売上高を計上していた。
しかし、以前から低収益の構造に陥っていたほか、設備投資による借入負担が重く、資金繰りが急速に悪化していた。さらに、東日本大震災の発生により受注のほとんどを喪失。多額の金融債務を抱えていたことで資金的に支えきれず、平成23年4月末には事業を停止していた。
負債総額は約2億円。
(東京商工リサーチ調べ)