2015年3月6日
(株)美術出版社(東京都千代田区五番町4-5、設立昭和19年3月、資本金6,600万円)は3月4日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。
同社は明治38年6月に創業した美術関連書の出版社。雑誌「美術手帖」のほか、美術史関連の作品集や事典、ガイドブックなどの雑誌・書籍発刊を手掛けていた。また、付帯して美術展のカタログ・ポスター制作を行い、美術検定試験の主催もすることで、ピーク時の平成21年9月期には売上高約17億4,400万円をあげていた。
しかし、その後は出版物販売の伸び悩みで売上が減少し、平成25年3月期の売上高は11億3,453万円に低下。近年は、商業印刷部門の堅調な受注で売上の減少に歯止めがかかりつつあったが、借入金の負担が重くのしかかり、今回の措置となった。
負債総額は、19億6,382万円(平成26年9月期決算時点)。
(東京商工リサーチ調べ)