2015年2月4日
(株)エヌ・ティ・パック(福岡県久留米市荒木町白口438、設立昭和37年7月、資本金4,800万円)は1月5日、福岡地裁久留米支部から破産開始決定を受けた。
同社はトムソン印刷加工業者として業歴は長く、箱類等容器製造を主体に印刷加工を手掛けていた。印刷業者や食品メーカー等に販路を形成し、ピーク時の平成4年6月期は約7億5,000万円の売上高を計上した。しかし、以降は不況の長期化に伴う個人消費低迷や受注単価の下落により売上高が減少、25年6月期は約4億8,000万円にとどまっていた。
また、競合から販売価格は厳しくなっていたほか、これまでの設備投資やそれに伴う償却負担増で収益は低調に推移し、資金繰りが悪化していた。再度の資金ショートを起こし、平成26年10月6日、行き詰まりを表面化するとともに同日、債権者説明会を開き事業継続の意向を示していたが、資金繰りのめどがつかず事業継続を断念した。
負債総額は債権者119名に対して約4億9,600万円。
(東京商工リサーチ調べ)