2014年6月3日
(株)越川洋紙店(資本金5,400万円、東京都板橋区前野町3-30-14、従業員11名)は、6月2日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
同社は1938年6月創業、1980年10月に法人改組。老舗の洋紙卸業者として、上質紙、コート紙を中心に、中質紙やノーカーボン紙なども扱い、東京都内の中小印刷会社や出版会社を中心に約300社の得意先を有していた。長年の業歴を背景に相応の営業基盤を構築し、2008年5月期には年売上高約14億3,000万円を計上していた。
しかし、その後はリーマン・ショックや東日本大震災の発生などによる経済環境の悪化に伴い需要が低迷。特に大口需要先からの受注減少幅が大きく、2013年5月期の年売上高は約7億2,900万円に落ち込んでいた。この間、新規顧客の開拓や人員削減に努めていたが、業績は回復せず、ここに来て資金繰りが限界に達し、事業継続を断念した。
負債は約6億円。
(帝国データバンク調べ)