2014年4月16日
インフォレスト(株)(資本金3,500万57円、東京都千代田区麹町3-5、従業員50名)は、4月15日付で事業を停止し、債権債務の調査を弁護士に一任した。
同社は2002年6月に他の出版社の一部雑誌出版部門を分社化し設立。出版および衣料・服飾雑貨などの通信販売業者で、出版部門は女性向けの「小悪魔ageha」「nuts」「アイラブママ」「女子カメラ」、男性向けの「Samuraiマガジン」「SamuraiELO」など若者向けファッション誌のほか、パズル関連、コンピュータ関連の雑誌、書籍、ムックを発行、とりわけ「小悪魔ageha」がテレビなどで頻繁に取り上げられ、販売部数が30万部に伸びた2008年3月期の年売上高は約59億4,500万円、新規事業として通販事業を開始した2009年3月期には年売上高約74億9,600万円を計上していた。
その後は、「小悪魔ageha」をはじめ既存雑誌の売上が頭打ちとなっていたほか、収益確保のため雑誌の廃刊を進めたことや景気低迷下で広告収入も減少、2010年3月期の年売上高は約68億300万円に落ち込んでいた。また、同時期に親会社が変更されてからは、代表者の交代や本社不動産の売却、従業員の削減などリストラを進める一方、組織再編を進め経営の効率化を図っていた。しかし、その後も売上の減少が続き2012年3月期は年売上高約43億7,900万円にダウン、資金繰りも厳しさを増していたことで信用が低下。ここにきて資金繰りが限界となり、今回の事態となった。
負債は約30億円。
今後は債権調査を進めるとともに、出版物等のコンテンツ売却の検討を進めるとしている。
(帝国データバンク調べ)