2014年3月20日
(有)加地製作所(資本金300万円、愛媛県四国中央市寒川町4765-26)は、3月6日までに事業を停止し事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
同社は1976年8月創業、1980年1月に法人改組。プライマシンや巻取機、包装機、箱詰機などを製造して、地元製を中心に大阪、静岡の製紙メーカー、紙加工業者向けに販路を構築、2009年6月期には年売上高約5億円を計上していた。製品開発に強みを持ち、2014年2月末までに公開特許20件、実用新案4件を取得するなど、小規模ながらも高い技術力に定評があった。
しかし、リーマン・ショック以降の設備投資の低迷や、デフレによる紙製品の低価格化に対応するため得意先が生産拠点を海外移転させたことで受注が先細りとなり、2012年6月期の年売上高は約1億2,000万円にまで減少。収益性も低調で金融機関からの借入金が重荷となって資金繰りが悪化していた。
負債は約3億6,000万円。
(帝国データバンク調べ)