2014年2月17日
(株)ラミテックタナベ(資本金1,000万円、富山市向新庄町1-1-32、従業員16名)は2月13日、富山地裁に自己破産を申請した。
同社は1946年4月創業、1989年10月に設立された包材製造業者。地元の有力製薬会社との取引で当地業界中堅クラスに位置していた。主力のPTP包装用アルミ箔のメーカーとしては、大手では対応できない小ロットの注文にも対応できることで受注差別化を図り、ピークとなった2004年5月期中には6億8,000万円の売上高を計上していた。
しかし、新規開拓営業力に欠けたほか、業容が拡大できず、近年は年売上高5億円台で伸び悩み、2013年5月期の年売上高は約5億1,000万円にとどまっていた。
有力企業との取引が多い反面、納入価格が厳しく収益面も低調であり、過年度の設備投資で金融負担が嵩んでおり、債務超過状態にあった。また、近時に入れ替えた設備機械を有効に使いこなせなかったことが効率悪化を招き、収益性はさらに悪化していた。取引行に対し条件変更を適用するなど資金運営においても多忙であり、改善のメドも立たないため事業継続を断念、今回の事態となった。
負債は約5億円。
(帝国データバンク調べ)