2014年1月17日
(有)東藤製箱所(資本金300万円、滋賀県東近江市蛇溝町1046、従業員11名)は、1月10日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。今後、自己破産を申請する方針。
同社は1960年7月創業、1993年7月設立の梱包資材製造業者。当地に拠点を構える大手製造業者や梱包資材業者からの受注で、段ボール函、木箱、合板素材・木製パレット等、重量製品の輸送に用いる梱包資材の製造加工を行い、近年の業績でピークとなる2008年6月期に約3億9,700万円の年売上高を計上していた。
しかしこの間、仕入価格の上昇に対して価格転嫁が行えないなど赤字基調で推移。2009年11月には現代表取締役の東藤雅弘氏が就任し打開を図ったが、営業力に乏しい点は否めず、売上の減少が続いていた。2012年6月期の年売上高は約2億5,600万円にまで落ち込み、赤字が常態化する中、財務面は債務超過にあって厳しい資金繰りを余儀なくされていた。そうした中、1月10日期日の決済が困難な状況に陥り、今回の事態となった。
負債は、約2億3,000万円が見込まれる。
(帝国データバンク調べ)