2013年10月25日
(株)第一印刷(資本金2,000万円、北海道函館市西桔梗町828-1、代表 板垣孝雄氏)は10月22日までに事業継続を断念し、事後処理を弁護士に一任した。今後は函館地裁へ自己破産の申請を行う予定。
同社は1979年設立の印刷業者で、各種帳票類やチラシなどの印刷を行うほか、2008年までは函館競馬場のレーシングプログラムの受注を得て2006年10月期には年売上高約2億6,000万円を計上していた。
しかし、2010年の函館競馬場リニューアル以降のレーシングプログラムは競合により他社が落札したため受注がなくなったほか、長引く景気低迷や競合激化、デジタル化の影響などから売り上げは減少、2012年10月期の年売上高は約1億1,000万円にとどまり、近年は赤字経営を余儀なくされていた。また、原材料高騰などから収益圧迫により資金繰りが悪化する中、借入返済の条件を変更するなどの対応を行ったものの、業績回復の見通しが立たず、資金調達は限界に達したため、今回の事態となった。
負債は約2億2,500万円(うち金融債務は約1億8,300万円)。
(帝国データバンク調べ)