2013年10月4日
ユーピテル(株)(資本金8,000万円、東京都港区麻布十番2-11-5、代表 今橋秀夫氏、従業員8名)は、10月1日付で債務整理を弁護士ほか2名に一任した。
同社は、1986年2月に設立した洋紙卸業者。従前は大手製紙メーカーの代理店として、首都圏を中心に全国の印刷業者や紙卸業者などを得意先に業容を拡大、2008年1月期には年売上高約44億6,800万円をあげていた。
近年は国内需要の減少から売上が落ち込むなか、事業の多角化を推進。2010年1月には抹茶原料供給などを手がける会社の株式の大半を取得して子会社化するほか、通信販売事業や中国での事業などにも進出していたが、本業の洋紙事業とのシナジー効果の発揮までには至らず、2012年1月期の年売上高は約34億1,700万円にとどまっていた。
このため経費削減や上記子会社を通じて新規事業に注力するなど立て直しに努めていたが、その後も業況は改善せず、今年8月には同子会社が係争中だった約3億円の訴訟について敗訴が確定。信用不安が高まるなか、ここに来て決済難が表面化していた。
負債は2012年1月期末時点で約19億9,100万円だが、その後変動している可能性が高く、現在調査中。
(帝国データバンク調べ)