国際総合印刷機材展「IGAS2011」が9月16日から21日までの6日間、東京ビッグサイト東館全ホールを使用して開催される。今回の統一テーマは「Print your Future!〜印刷は環境と共に進化する〜」。国内景気の低迷、そして今年3月に発生した東日本大震災の影響などから前回のIGAS2007と比べ約6割程度の327社・2,724小間の出展規模となったが、プリプレスから印刷、ポストプレスにわたり世界の主要メーカーはもとより、特にデジタル分野では活気あふれる多くのベンチャー企業が多数出展参加。さらに今回は、東日本大震災復興支援企画も用意しており、IGASを通じて日本の印刷産業の景気回復だけでなく被災地支援にも力を注いでいく。
今回のIGAS2011は、「Print your Future!-印刷は環境と共に進化-」をテーマに掲げ、印刷が創る未来の可能性を示し、最新鋭の機材や技術を一堂に会して展示し、印刷関連業界に未来志向で前向きなソリューションと活発なビジネス交流の場を提供していく。またIGASは、世界4大機材展として開催されることから会期中には、国際展に相応しい講演会、セミナー、国際会議が東京ビッグサイト会議棟にて開催される。会期初日の9月16日は「全印工連フォーラム2011」、9月17日には「ジャパンカラー認証制度セミナー」及び「GlobalPrint会議」、9月18日には「環境国際フォーラム」、そして最終日の9月21日には「e-Book Forum」がそれぞれ開催されるほか、出展各社による新製品説明会や技術セミナーなども多数行われる。さらに被災地支援を打ち出している今回のIGASでは、東日本大震災復興支援企画として会場内に復興支援ブースを設置し、被災地の報道写真を中心とした写真展を開催。同ブースでは、入場料を徴収し、全額を義援金として寄付していく。
IGAS恒例の「先進技術ゾーン」では、全国の大学を主体に14の研究室から最新の研究成果が展示されるほか、話題の電子出版関連の製品・技術については、主催者特設展示コーナーとして「デジタルパブリッシングコーナー」を新設。デジタルサイネージや電子書籍関連サービスなどの展示を行うほか、会場内の企業広告に関しても従来の紙メディアに加え、デジタルサイネージを利用したサービスなども行っていく。
そしてIGAS2011では、入場システムを刷新し、タッチするだけで会場に入場できるICカードを利用した新入場システムを導入。来場者は鉄道やバスで使用するIC乗車券、またはICカード機能付き携帯を入場ゲートにかざすだけで入場できる。さらに新たな試みとして、IGAS展示会の雰囲気をリアルに伝える「動画撮影・配信サービス」も実施していく予定。
懸念されている節電対応については、通常電力使用量の15%削減を目標に取り組みを実施。共用部及び展開場内の照明や空調、またエスカレーターなどを調整し、電力使用量の低減化を図っていくほか、出展各社にも電力削減、クールビスなどについて協力、理解を求めていく。
【開催概要】
▽名称=IGAS2011(国際総合印刷機材展・International Graphic Arts Show2011)
▽テーマ=「Print your Future!-印刷は環境と共に進化する-」
▽主催=印刷機材団体協議会
▽後援=経済産業省/東京都/日本貿易振興機構(JETRO)/(社)日本印刷産業連合会/(社)日本印刷学会/全国段ボール工業組合連合会/全日本紙器段ボール箱工業組合連合会/デジタルサイネージコンソーシアム/(財)デジタルコンテンツ協会
▽会期=9月16日(金)から21日(水)
▽会場時間=10時〜17時(ただし最終日は16時終了)
▽入場料=当日販売(通し券2,000円)、事前登録販売(通し券1,000円)
▽会場=東京ビッグサイト(東全館) 〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1
▽展示規模=出展社数327社/2,724小間