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トップ > 特集 > IGAS2015特集:サム技研II、「軍艦ラベラー」間もなく有明ベイに着港

 世界4大印刷機材展のひとつである「IGAS2015」(主催/印刷機材団体協議会、宮腰巖会長)が9月11日から16日までの6日間、東京ビッグサイトで開催される。展示会テーマは、「Print+innovation プリントテクノロジーのさらなる挑戦!」。印刷における技術、サービス、ソリューションの変革と、それによる新ビジネス創出を提案し、活発なビジネス交流の場を提供するとともに、発注者やユーザーも巻き込んだ「印刷における課題解決・コミュニケーション展」を目指す。(随時更新中)

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サム技研II、「軍艦ラベラー」間もなく有明ベイに着港

匠たちの独創力を製品化〜軍艦ラベラーとBELTONEを連結して実演〜

 カタン、カタン...ピーピー...社内に機械の音が鳴り響く。封筒やサンプルをコンベアに流し、独自開発の機械にて製品に仕上げていく。機械の開発設計から、部品の加工、組付の工程を経て、機械が正常に動くようになるまで、3ヵ月〜半年。ようやくユーザーの要望に応えた機械が出来上がる。
 愛知県東海市にある(株)サム技研II(セカンド)。定形外和封筒封入システム「SP-8000」を独自設計・開発。最近では、ラベリングマシーンの「軍艦ラベラー」や、ペラから箱、煎餅まで供給できる大容量フィーダー「BELTONE(ベルトーン)」を製品化した。
 さまざまな開発をしているが、そんな中にも壁にぶち当たり煮詰まることも多々ある。頭を抱え、悩み、気分を切り替える為に工場内を歩き回る。独り言をブツブツと呟く者もいれば、何かいい案はないかとサンプルをいろんな角度から見たり触ってみて、ある時ふと「これだっ」と閃く。
 ネーミングも例外ではない。社内旅行で某所を訪れた。ずっと行きたいと思っていた場所にいくことができた。いろいろな候補の名前が出ていたが、気持ちは変わらなかった。宴会場で命名発表した名前は「軍艦ラベラー」。見るたびに降り立ったあの場所を思い出す。
 「他社では出来なかったけどこんな機械できないかな?」...そんな人たちの想いに応えたいと同社では発想力と実現力を集結し、今日もリズミカルな機械の音、加工機械の音が工場内を響かせている。
  モノづくり王国・愛知県から出港した「軍艦ラベラー」は間もなく、東京・有明ベイに降り立つ。ブースは東5ホール27。
BELTONEと軍艦ラベラー

 オンデマンドラベル貼付装置「軍艦ラベラー」は、連続帳票に印刷された宛名ラベルを切り分け、糊付けして封筒に貼り付ける。オンデマンド動作により、インラインでのラベル貼付けが可能なため、オフライン専用のラベル貼付装置と比較して大幅な工数削減が可能になる。供給装置などを用意することで、オフラインでの運用も行える。
 定形封筒(長3・洋3)、定形外封筒(角2〜角6)、紙封筒・フィルム封筒のどちらにも対応可能なほか、ハガキなどの郵便物にも貼付可能となっている。処理能力は、常用1万5,000通/時(サイズにより異なる)。
 フィーダー「BELTONE(ベルトーン)」は、束ごと載せられる給紙台、ペラ〜本や箱、煎餅まで供給可能、重送しそうになったら自分で回避、調整簡単なセンターガイド、カメラやバーコードリーダーを搭載可能(オプション)などの特徴を持つ。
 処理能力は、ハガキ6万枚/時、A4(短手方向)3万6,000枚/時。最大積載量は、A4 高さ100ミリ×5束、ハガキ 高さ100ミリ×9束。
 供給対象の形態はペラ、ハガキ、冊子、本、箱、封入済封筒。寸法はハガキ〜角2封筒(フラップ開状態でも可能)、厚さ0.07〜15ミリ程度。光学式重送検査装置+回避機能、厚さ検査機能、ベルト自動洗浄(オプション)などの機能を搭載している。
 同社はこのほか、最高処理速度毎時1万通を実現する定形外和封筒封入封緘システム「SP-8000」などの紹介も行う。