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トップ > 特集 > 【2012新春対談】東北宮城県のあの日、あの時と今:大地震・巨大津波・原発事故 〜 未曾有の3大被害から奮起

 平成23年3月11日午後2時46分、世界中に激震が走った。大地震、巨大津波、そして原発事故という人類がかつて経験したことのない3大災害から9ヵ月が経過した。東北から関東地区にかけて未曾有の大災害をもたらし、とりわけ岩手・福島・宮城3県の沿岸部では多くの人命が奪われ町が一瞬にして消えた。新たな都市計画に伴う建築規制もあってか今なお復旧のメドすら立たないという現状だ。M9.0の本震と相次いだ余震の被害は内陸部にも甚大な被害をもたらしたが、宮城県では32年前の地震の教訓が活かされ、建物の損傷は比較的少なく、復旧・復興は早いようだ。新しい年を迎えた今、一部地域を除いて被災地は徐々に人々の生活や企業の復旧に進みを見せ、印刷業界も再生への熱い思いによって奮起する勇気とパワーがそこにある。全国から支援と励ましを受けた被災地からの返礼のメッセージでもあるようだ。近年、世界各地で大地震によって多くの人命が奪われている現実がある。「地震大国」と言われてきた日本の今後の発生予測率は高く、いつ、どこで起るか分からない世界共通の脅威となっており、今回の大地震から学ぶことも多いようだ。そこで今回、(株)ユーメディア代表取締役社長の今野敦之氏(宮城県印刷工業組合理事長)と、(株)小森コーポレーション代表取締役会長兼社長の小森善治氏((社)日本印刷産業機械工業会会長)お2人に被災者と復旧支援の立場から当時の様子と現地業界の現状について語ってもらった。

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大地震・巨大津波・原発事故 〜 未曾有の3大被害から奮起

印刷ジャーナル 2012年1月1日号掲載

■小森 今野社長は昨年、全国中小企業団体中央会の組織並びに事業の活性化などへの貢献で経済産業大臣表彰を受けられました。まずもって心よりお祝い申し上げます。
■今野 有難うございます。
 小森社長も昨年は、印刷業界の新興発展に貢献し、印刷文化昂揚に大きく寄与された功績で「印刷文化賞」を受けられました。
 また、御社の陸上競技部が8月の北海道マラソンで優勝し、続いて12月に行われた福岡国際マラソンにおいても初出場・初優勝という快挙を成し遂げられ、慶びが重なりましたね。
■小森 有難うございます。さて、過ぎた平成23年の業界の明るいニュースとしては、イギリス・ロンドンで開かれた「第41回技能五輪国際大会」の印刷職種において日本の伊東真規子さんが2位に大差をつけて見事優勝され、前回のカナダ・カルガリー大会に続いて日本は2年連続して快挙を成し遂げました。非常に喜ばしいことで、印刷業界も女性の方が活躍される時代になったわけですね。
■今野 女性の活躍と言えば、なでしこジャパンが女子サッカー世界大会で初の優勝を飾っており、確かに昨年は女性の活躍が目立った年でした。
 また、業界の明るいニュースの1つとしてIGASも当初、出展社や来場動員の面で若干心配されたようですが、結果、成功裡に終わりましたね。
■小森 有難うございます。
 当初は正直なところ震災の影響を心配しましたが、結果、2,740小間、前回に比べて60%の規模ではありましたものの、来場者数は7万人を超え、うち海外からは6,000名近い参加がありました。皆様のご支援と協力に心より感謝申し上げる次第です。
 その一方、昨年は自然災害の恐ろしさを改めて思い知らされた年でした。
 海外ではタイの大洪水、トルコの大地震。国内では9月の台風12号が一部に2,000ミリを記録する豪雨となり、紀伊半島から奈良・三重県の一部に大きな被害を受け、不通となっていたJR紀勢本線が12月に入ってようやく開通しました。
 そして日本国民として終生忘れられない出来事が3月11日に発生した東日本大震災です。
 太平洋三陸沖を震源とするM9.0の大地震は巨大津波を引き起こし、太平洋沿岸部で多くの尊い命を奪い、町のすべてを消し去りました。当地宮城県も大変なことになりまたね。
■今野 そうですね、大変な年でした。ともすれば人間社会の中で、人と人との結びつきが薄らいでいるような暗いニュースが多い中、多勢の人命が奪われ、自然災害の恐ろしさと、人の人との「絆」の重みというか、大切さを改めて痛感することになりました。
 今回の震災に際しては、全国からの支援物資と励ましの電話やメールをいただき、また全日本印刷工業組合連合会をはじめ、小森社長が会長を務められる(社)日本印刷産業機械工業会やIGAS実行委員会からも多額の義捐金を頂戴しました。全国各方面の多くの方々からいただいた志は東北地区印刷協議会を通じて組合員に配分させていただきました。皆様の温かい志に心より厚く御礼申し上げます。
 今回の大地震は、これまでの地震とは異なり、巨大津波や原発の事故によって甚大な被害を被り、いろんな方面に大きな影響を与えました。
 死者と行方不明者数は2万7,000名を超え、建物の被害27万戸以上、ピーク時の避難者数は40万人を超えました。宮城県では9,504人の方が亡くなられ、今なお3,500名の方が行方不明の状況です。
 また、原発の事故は、その後次々と新たな問題が発生して「安全」という神話が崩れ去りました。
 この放射能の影響は、人の生活から農産物や畜産、魚業にまで及んでおり、風評被害などを加えると計りしれない被害であり、解決の道はまだまだ遠いようです。
■小森 大変な被害ですね。その後の復旧状況は如何でしょうか。
■今野 沿岸部は壊滅的な状況ですが、仙台駅前をご覧になっても分かるように内陸部では「本当にあれほどの地震があったのか?」と思うほどの復旧を見せています。
 建物に被害が目立たないのは、今から32年ほど前に宮城県沖で発生した地震の教訓が活かされているからです。つまり、その後の建造物のほとんどは、見直された建築基準法に沿った耐震設計が施されているからです。
 対して沿岸部はガレキが取り除かれ、一面が更地状態のままです。土台は残っていても町の復興計画が出来上がるまでは建築制限がかかっていて手が付けられなかったわけですが、やっと昨年11月に解除されました。
■小森 それは良かった。しかし随分長くかかりましたね。
■今野 ただ、解除になっても直ぐには建たないでしょう。
 避難所も宮城県では8ヵ月経ってようやく無くなり、知事も防災服を脱ぎ、禁酒していた酒を口にしたそうです。
 いずれにしても今回の地震はすごかった。3月11日の本震後、4月7日にはM6.0級に見舞われ、ここでも死者が出るほどのすごさでした。
 本震は長くヨコに揺れ、もちろん機械は動き、物は落ちて散乱状態でしたが、余震は上下に大きく揺れてアンカーボルトが吹っ飛んでしまいました。
■小森 確かに印刷機械の被害は余震の方が大きかったですよ。
■今野 皆さん4月7日の地震は余震だとおっしゃるが、私は30年周期でくる宮城県沖地震だと思っています。それほどすごかったわけです。
 小森さんには大変お世話になりました。32年前もそうでしたが、対応の早さには敬服しています。
■小森 有難うございます。危機対策の点で日頃から体制づくりしてきた結果の対応が、お客様に喜んでいただけたものと思っています。今回の体験を基に、今後もお客様に安心して機械を使っていだけるように心がけて参りたいと考えています。
 ただ、これまで各地の地震災害を見て対策を講じてきましたが、今回のような大惨事は全く初めての経験であり、どう対応していけば良いか、必死の毎日でした。

通用しなかった災害マニュアル

■今野 東京での揺れもすごかったようですね。
■小森 11日、京都での用事を済ませて正午過ぎの新幹線で帰りましたが、途中、都内のコンビニで支払いを済ませている最中にグラッときました。揺れが治まるのを待って社に帰ったところ、ちょうど海外の代理店会議を行っており、出席メンバーは初めての経験と驚いていました。自室に戻ってしばらくすると余震です。物は落ちて散乱するし、お客様にいただいた花瓶は割れるし、大変な思いをしました。ただちに第1級の災害対策を組むように指示しましたが、そのために工場を停止しても構わないと思いましたよ。
■今野 それから活動が始まるわけですね。
■小森 すぐに対策本部を設置し、まず110名の実動部隊を編成しましたが、どうやって現地入りするかが問題でした。32年前は翌朝に現地入り出来ましたが、今回は道路は通行出来ないし、ガソリンは無い、しかも広範囲にまたがって連絡は取れない、行きたくても行けなかったというのが実情でした。そこで東北へ行けなかった1週間は全員を関東地区へ派遣しました。
 11日は都内も大混乱の状態で、代理店会議を終えて彼らを秋葉原のホテルへ送るのに3時間かかりました。送り届けて帰ろうと思ったら今度は車が全く動けない状態で、仕方なく歩きました。
 この日東京ではJRの在来線、新幹線、地下鉄、私鉄共に運転を取りやめており、10万人が帰宅の足を奪われたそうです。
■今野 地震の瞬間は私も社内に居ました。3分ほど揺れましたが、社内は物が倒れ、上の物は落下して散乱するし、思わず机の下にもぐり込みました。地震は過去にも体験しているし、比較的楽観的な私でしたが、今度ばかりはそうもいかない状態でした。揺れが治まって机の下から出ようと思ったら、物が邪魔して出るのに苦労したほどの散乱状態でした。もぐっていなかったら怪我をしていたかもしれません。
■小森 とっさの判断が正しかったわけですね。とにかく立っていられない状態でした。
 それと津波の恐ろしさを改めて思い知らされましたね。車や家がオモチャのように流されていくテレビの映像を見て2004年に発生したスマトラ沖地震の大津波年を思い出すとともに、大変なことが今日本で起きていることの恐ろしさと、悲しさを覚えました。菊半機、菊全機ともに流されて数十メートル先に埋まっていて、その上に車が乗っかっているのもありました。
■今野 私たちが巨大津波の恐ろしさを確認できたのは、停電のために皆さんより少し後になります。
 岩手、福島、宮城3県で津波を被ったところは20社ほどあり、それに海水による被害が20社、後はほとんどが地震による被害を受けています。津波をかぶった会社は全て流されて未だ復旧のメドすら立たない状態です。また、機械は残っても海水を被っていたら駄目ですね。
■小森 そうですね。真水ですと洗い流せばどうにか修理できることもありますが、海水を被った場合は難しく、1日経過すると手の施しようがありません。「なんとか直せないか?」とご相談を受けましたが、残念ながら塩水による被害はどうにもなりません。
■今野 ご自分の工場も被害を受けられたにもかかわらず、いち早く駆けつけていただいた小森さんの姿勢には感謝していますし、大変心強く思っています。32年前もそう思いました。
■小森 あの時は、翌朝に山形工場をはじめ、本社および各工場より総勢80名が現地入りすることが出来ました。
 今回は、若干日数は空きましたが、山形から約20名、本社、つくばプラントをはじめとする、全国各拠点から約60名を投入し、さらに技術者を北海道に移動させて3方から復旧支援活動を開始しました。メーカーとして当然なことだと思っています。
■今野 折角来たんだから「一杯飲もう」と言いたいところでしたが、今回ばかりはどうにもなりませんでした(笑い)。
 それでも他のメーカーさんより、いち早く来ていただき、お蔭様でどこのメーカー機より早く動かせることが出来ました。
 停電の中、しばらくは道路も緊急車両のみが通行出来る状態でしたから今回、僅かながらも日が空いたことは仕方が無いと思います。
■小森 今野社長様の力添えによって警察から通行書を発行していただき大変助かりました。お蔭様で現地入りも早く出来たし、ガソリンも入手できました。
 ガソリンと言えば、近所のスタンドが「必要でしょう」ということで毎日1,000リッター用意してくださり、全部東北へ送りました。
■今野 寒い時期であり、動くためのガソリンや暖をとるための灯油は重宝されました。
 ところで今回は378社・886台の支援をされたと聞いていますが。
■小森 はい。中には手のつけようもないところもありましたが、精一杯対応させていただいたつもりです。
 ただ、福島県の一部お客様が放射能の関係で現地へ入れない状態が続いています。
■今野 4社ある中で3社が小森さんのお客様のようですね。
■小森 そうなんです。早く解決することを願うばかりです。
 今回の大地震では学ぶこともありました。今までの災害マニュアルが全く通用せず、我々の今後の対応に多くの課題を与えています。
■今野 実は今回の災害経験を基にして、全国16社でネットワーク化している事業協同組合EPC-JAPANでは「地震発生時の対応について」、「被害状況の確認項目」、「余震への対応」、発生後の対応」などの新しい災害マニュアルを作成しました。
 これまで発生した地震による被害状況を踏まえ、印刷機やコンピュータ他、設備や建物の確認項目や身の安全確保について、2次災害をどのようにして防ぐかなど、日頃の防災管理のあり方を今回の地震に学んだものです。
■小森 人々の生活も一部を除いて復興への道を辿っているようですね。
■今野 そうですね。そのために生活用品は売れているようですが、印刷の需要は減少しています。例えば役所の広報誌などを含めた官公需ですが、予算の大半が復旧事業に回っており、この傾向はこれからも続くでしょう。全体では20〜30%は減っていると見ています。
■小森 官公需の割合が高く占めるところは大変ですね。しかし、皆さん元気です。頑張ろうという気構えが窺えますし、そうした組合員の支援策として宮城県印刷工業組合では賦課金を免除されているようですが。
■今野 財政面は大変なんですが、津波の被害を受けた沿岸部の組合員の方には1年間の賦課金を免除しています。先ほど申し上げましたように、この地域の復旧のメドは立っておらず、おそらく来期もそうなるでしょう。
 内陸部の方には被害の度合いによって減額しました。組合として出来ることには限度がありますが、1つの例として国や県の各種補助金制度に関する情報提供に努め、少しでも組合員皆様の復興の手助けになりたいと思っています。それとメーカーさんからPOD印刷機の無償貸与の話しがあって沿岸部の方を中心に行っています。
■小森 震災を機に廃業の道を選択されているところもあるようですが。
■今野 残念ながら4社ほどあります。
 思うことは、好むと好まざるにかかわらず災害を受けた我々には、今こそ業態変革への取組みが重要だということです。背中から業態変革を押された感じです。そうしないと市場減少の中で復旧・復興はしてもやっていけないでしょう。価格競争も激しくなっています。もう、まったなしに業態変革が必要です。
■小森 確かにこれまでのやり方ではやっていけない厳しさがあります。各社なりの新しいビジネスのあり方を見出すことが大切ですし、生産工場ではプリプレスからプレス、ポストプレスに至るまで、トータル的な管理体制が必要なことと、小ロット・短納期時代の昨今、各種の合理化・自動化装置を駆使した生産効率化も大切です。
 当社もこの分野に力を注いでご提案申し上げている最中です。
 各種の自動化技術を活用して印刷準備時間や停止時間を短縮し、それによって生産性向とともに、コスト削減をはじめ、小ロット・短納期対応を実現させることが大切だと考えます。こうしたことの実現あってこそ、クライアントに印刷物以上の付加価値を提供できるものと思います。
 さらにまた、環境対応、エネルギー対策も重要になっています。グリーンプリンティングの認証制度やカーボンフットプリント制度の取組み、普及が大切ですね。
■今野 確かに印刷会社は、現在の厳しい情勢を踏まえた設備や体制づくりが重要になっていますし、環境対応を含めて、その思いを共有して実践する幹部や将来を担う人材育成も必要になっています。
 それが企業を活性化させる要素だと考えます。
 今、組合員企業の中には震災に負けず、むしろ、これを機に前向きな考えで活動されているところもあります。新たなビジネスチャンスというか、芽というか、そんなものが感じられます。

小森の復旧支援機は378社・886台に
震災から学ぶべきことも

■小森 震災から学んだことの1つになりますか。
■今野 そうですね。私自身、今回の地震で思ったことですが、実は3月11日に続いて4月7日の余震でも被害を受けました。27日間操業を停止せざるを得ない事態となり、この間、受注していた仕事は7社の仲間にお願いして無事に納めることができました。
 ネットワークは大変有難いと思いました。ただ、品質面で各社の基準が異なっており、仕上がった品質にバラツキが生じて困ったことです。お客様には事情を説明してなんとか納得してもらいましたが、今後解決すべきことだと思います。
 品質の標準化ということでは、小森さんところでも力を入れておられますが、(社)日本印刷産業機械工業会ではジャパンカラー認証制度事業を実施されていますが、認証を受けられている企業も随分あるようですね。
■小森 はい。従来、確たる基準がない中で印刷物が作成され、印刷会社では発注者やデザイナー、あるいはカメラマンなどから色再現の要求に対して度重なる修正作業を求められてきました。つまり従来は印刷物作成に関しての標準的な基準がなく、認定する公の機関がなかったことが大きな要因です。
 そこでISO国際基準に準拠した基準を設け、不合理、非生産性を是正して品質の安定と生産性の向上、コストダウンを図るべく、発注者が標準的な基準値で指定した色を印刷会社で適切に再現することを一般化しようということの制度です。  制度は「標準印刷認証」と「マッチング認証」、「プルーフ運用認証」、「プルーフ機器認証」からなり、事業は(社)日本印刷産業機械工業会が行い、教育・調査研究に(社)日本印刷学会の協力を得、また啓蒙普及には(社)日本印刷産業連合会と全日本印刷工業組合連合会のご支援をいただいており、お蔭様で多くの企業が取得されています。
■今野 品質基準の統一は大切ですね。今回、今まで以上に痛感しました。
 とにかく今は、元気に、前向きな考えをもちたいものです。事実、先ほど申し上げたように、この時期をバネとして新しいビジネスの形態を見出して元気を出されているところもあり、ピンチをチャンスに変える姿勢、元気を感じます。とくに若い経営者の方は前向きな考えをもっておられます。
■小森 そう思います。とくに2世の方の考え方はすごいですね。
■今野 今の経営環境では、先ず元気を出すこと。奮起する気構えで自社の方向性を見出していく努力が必要だと思います。積極的な企業姿勢、そうでない企業とではゆく先大きな差が出てくるでしょう。当社も若い人たちが中心になって研究してくれていますよ。
 新たな都市計画によって自分の会社が再建できるか、どうか、自分でも決めかねている方もあるようです。頑張ってほしいものです。
■小森 そうですね。震災発生から3ヵ月後の7月、あの厳しい状況の中で当地において開かれた「SOPTEC」を見ても6,000名以上の方が来場されました。中には自分の会社が無くなったにもかかわらず展示会に来てくださった方もいます。
■今野 その前向きな姿勢を見て、ほんとうに頭が下がりました。
■小森 6月に開催を予定していた「小森みちのく会」にしても、事情が事情だけに開催中止を申し上げたところ、地元のみなさんから大変なお叱りを受けました。「むしろ、こんな時こそ皆が集まって活性化の道を見出すべき」と11月15日の開催となりました。
■今野 当日は四国、富山、近畿、愛知、東京、北海道からもご参加いただき、平成23年度小森会の最終を飾るに相応しい参加状況でした。
■小森 皆さんが夢を持って頑張っていく、元気ある姿を見ると、まだまだ私共に出来ることがあると思っています。
 ある意味では、これからが本当の支援活動です。阪神・淡路大震災でもそうでしたが、ひと通り終わって一定の期間を置いた段階で、機械が正常に稼動しているかどうか、ローラー作戦を実施するつもりです。
 これまで行った活動は、あくまでも暫定的な処置です。これをやらないと、お客様にご迷惑をおかけすることにもなりますので、総点検させていただきます。過去の経験から「大丈夫」と聞いて訪問してみたら水平が狂っている事例も多々ありました。ですから、これらの総点検を行って私たちの支援活動が終了することになります。
■今野 小森さんには何かにつけてお世話になり有難うございます。これからも業界発展のため、よろしくお願い致します。
■小森 こちらこそよろしくお願い致します。