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「進化する製本・後加工」特集

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ホリゾン・ジャパン、「印刷」の未来像を提案〜ポストプレス側から自動化支援

印刷ジャーナル 2021年3月5日号掲載

 ホリゾン・ジャパン(株)(本社/東京都千代田区、宮崎進社長)は、このほど「Smarat Factory構想」のもと開発された3種の後加工ソリューションを発表し、ポストプレス側から印刷工程の自動化、効率化を支援している。

 さらに同社は今年2月、英国テクニフォールド社と国内総代理店契約を締結し、テクニフォールド社が提供する筋入れソリューション「Tri-Creaser」、「Spine-Creaser」の取り扱いを開始した。

 同社では、これら製品群を通じて、今後も高品位な加工が求められる市場ニーズに応え、ユーザーのコスト削減や生産性の向上に寄与していく。

▽デジタル印刷向け中綴じ製本システム「iCE STITCHLINER Mark V」

 iCE STITCHLINER Mark Vは、「STITCHLINER 6000 Digital」の後継機として開発されたデジタル印刷向け中綴じ製本システム。新方式の折り加工により、シャープな折り目を実現し、毎回厚みの異なるバリアブル製本を可能とする。ロール紙の巻き出しスピードを落とさずに最高6,000冊/時の処理速度で、A6〜A4E綴じ仕上げの中綴じに対応する。

 オプションの大容量カバーフィーダーCF-50と接続することで、別刷りの表紙やページ挿入にも対応する。さらに左右の厚さに差がでる片袖折りの用紙もスムーズな給紙が可能。また、自動で給紙棚の切り替えを行うため、用紙供給時も製本を続けることができる。

iCE STITCHLINER Mark V

▽「ロボット投入製本システム」

 ロボット投入製本システムは、給紙装置HOF-400、本身投入ロボット、無線綴じ機BQ-270V、三方断裁機HT-300で構成され、印刷後の無線綴じ製本作業の完全自動化を実現する無線綴じ製本システム。稼働については、オフラインフィーダHOF-400から取り出されたブックブロックを協働ロボットが無線綴じ製本機BQ-270V自動投入する。BQ-270Vは、ブックブロックの厚みを計測し、機器設定を行うと同時に、ブックブロックに印刷されたバーコードを読みとり、表紙とのマッチングを実行する。製本後は、インライン接続された三方断裁機HT-300で断裁を行う。

ロボット投入製本システム

▽ロータリーダイカットシステム「RD-N4055/RD-N4055DM・SPC-N4055・CSD-40RD」

 RD-N4055/RD-N4055DMは、ロータリーダイカットシステムRD-4055シリーズの後継機として開発されたB3ワイド対応(最大幅400×長さ550mm)のロータリーダイカットシステム。カードやパッケージなどの全抜き加工や、半抜き加工、筋押し加工、ミシン加工が可能。

 ダイカット後の製品と、捨て枠部分を分離するオプション製品のセパレーターSPC-N4055は、抜き加工後の製品枚数の指定や、設定枚数に対する過不足枚数をタッチパネルへ表示することが可能。

 また、カードスタッカーCSD-40RDは、名刺やカードの序列を保ったまま集積可能な排出モジュール。集積した束単位毎に排出することで、紙揃えと区分けの手間を大幅に削減する。

ロータリーダイカットシステム