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印刷会社の印刷通販サービス活用 2017

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アーリークロス
新商品を積極的に投入 〜 顧客ニーズに応える開発力で差別化

印刷ジャーナル 2017年7月5日号掲載

 「激安ふせん紙王国」(https://www.e-fusenshi.com)などを運営する(株)アーリークロス(本社/宮城県仙台市宮城野区新田2-8-50、佐藤智裕社長)は、ユーザーニーズを反映したノベルティ関連商品の開発を強みとしている。昨年に引き続き出展するノベルティグッズなどが一堂に展示される販促業界最大の専門イベント「第9回販促EXPO夏」では、顧客ニーズを具現化した多数のオリジナル新商品を出品する予定だ。

https://www.e-fusenshi.com/
 同社は、「激安ふせん紙王国」をはじめとするノベルティ関連商品に特化した多数の印刷通販サイトを運営している。昨年には、「激安リングメモ王国」を立ち上げ、新たなサービスを開始している。
 多彩なノベルティ関連商品を極小ロットから提供するサービス展開のほか、独自のアイディアによる商品開発が当社の強みとなっている。その商品開発の原動力となっているのが、ユーザーニーズの実現だ。同社は、昨年7月に開催された販促業界最大の専門イベント「販促EXPO」に初出展し、来場者から多くの要望や意見を収集し、新たな商品開発につなげている。その1つが、A6サイズの「はがきサイズふせん」だ。
 「昨年の販促EXPOで、もっと大きいサイズのふせん紙はないのか、といった意見が多く寄せられた。ふせん紙は、ちょっとしたメモなどの用途として使用されるため、コンパクトなものが一般的だが、発想を転換することで、今までにない活用方法があると確信し、開発に着手した」(佐藤社長)
 現在、「のし紙」をデザインした大サイズのふせん紙を開発中とのこと。また、これ以外にも印刷絵柄を変えることで「剥がして貼る」という「ふせん紙」の特徴は、様々なシーンでの活用が期待できると佐藤社長は説明する。

新たにレーザー加工機を導入

 同社は、昨年に引き続き、7月5日から東京ビッグサイトで開催される「第9回販促EXPO夏」に出展する。同イベントでは、現在、開発中の新商品を出品する予定だ。
 まったく新しい商品としては、同社が昨年、導入したレーザー加工機を活用した「紙クリップ」を紹介する。
 この「紙クリップ」は、素材にファイバーペーパーを使用し、キャラクターや図形などのオリジナルデザインをレーザー加工機で彫刻、カットを施して提供するもの。レーザー加工機なので、抜き型などが不要なほか、利用者の要望に応じたレーザーカット、彫刻が可能となっている。
 「レーザー加工機については、今後、どのようなニーズがあるのかを今回のイベントで検証していく。紙クリップは、その第1弾で、今後は、当社の主軸商品である『ふせん紙』などへの応用を計画している」(佐藤社長)

レーザー加工を施した紙クリップ

和風ふせん紙をラインアップに追加

 また「ふせん紙」の用紙カラーバリエーションの拡充も図っていく方針だ。これも昨年の販促EXPOで、来場者から寄せられた要望だという。これまで同社では、10種のカラーバリエーションを用意していたが、今回の販促EXPOでは、パステル系の色上質を追加して、用紙対応力の幅広さをアピールしていく。
 さらに、和紙を使用した「和風ふせん紙」や「一筆箋」など、和をイメージした商品開発で、インバウンドビジネスを視野に入れた展開を計画している。
 色上質のラインアップについては、今後もニーズを反映して拡充していく方針で、また、和紙については、奉書紙や竹紙など、他にはない用紙を使用した商品開発も行っていく。
 また、昨年よりサービスを開始した「オリジナル型抜きふせん」についても、動物や乗り物をモチーフとしたテンプレートを追加していく。
 「顧客ニーズに応える商品開発こそが、当社の強みである」と語る佐藤社長は、これからも顧客が求める商品提供を目指し、商品開発を加速していく。また、顧客ニーズを収集する場として、各種展示会にも積極的に出展するとともに、今後は、東京以外の地方都市で開催されるイベントにも参加していく方針だ。

一筆箋も商品ラインアップに追加大サイズふせん紙ではのし紙をデザイン