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トップ > 特集 > 【連載】印刷会社のためのマーケティング入門講座:(1)そもそもマーケティングで何が出来るの?

マーケティングの専門会社であるトライアイ株式会社 取締役会長の大平喜久氏による連載企画「印刷会社のためのマーケティング入門講座」 【印刷会社向けの新しいビジネスモデルセミナーを随時開催中】http://www.insatsutop1.com/seminer/

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(1)そもそもマーケティングで何が出来るの?

印刷ジャーナル 2011年7月25日号掲載

 このたび連載を受け持つこととなりましたトライアイ(株)の大平と申します。
 私どもの会社はマーケティングの専門会社です。実際に印刷会社を経営したことがあるわけではありませんが、印刷会社であれ、自動車会社であれ、広告代理店であれ、マーケティングの手法は変わっても本質は変わりません。少しでもヒントになるものを掴んでいただくことができれば幸いです。それでは早速ですが始めたいと思います。
 マーケティングという言葉は近年とくに耳にしますが、その定義となると、そもそも明確なものはありません。しかしながら私どもの会社では「マーケティングとは、お客様の悩みを解消するためのツールである」と定義しています。
 辞書等によると、マーケティングとは「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動のすべて」と書いてありますが、それを当社ではもっとわかりやすく「お客様の悩みの解消に役立つツールまたは方法」と定義しています。
 このようなことを常に基本において考えて頂くと自ずとその会社はマーケティングを意識しなくてもマーケティングができている会社ということになってきます。
 では企業活動をこのマーケティングに落とし込んで考えて見たいと思います。
 企業活動は大きく分けて入るものを増やすか、出るものを押さえるか、この2点に集約され、その2点の通知表が決算書となってきます。ですから利益の上げ方としては入るものを増やして利益を出しても出るものを減らして利益を出してもどちらでもいいのですが、出るものを減らして利益を出すというのは、どちらかというと会計コンサルタントの領域になり、私どもの得意とするところではないので語りません。入るものを増やすという領域が私どもの得意とする領域ですが、これを企業活動に合わせて分解すると「新規客獲得」「受注」「囲い込み」「再度受注」となり、どの企業でもこの活動に収斂されるわけです。実際のマーケティング活動の現場においては、この4つの大きな流れをひとつひとつ分解して細かくし、方法論を確立していくわけです。
 では新規客獲得という点から見てみましょう。新規客獲得の方法は飛び込み営業や紹介営業、広告展開、広告展開も印刷物からWEBまで様々あります。この新規客獲得という場面においてはコストという観点と、「なぜ獲得できたのか?」という2つの観点からマーケティングに落とし込む必要があります。とくに「なぜ獲得できたのか?」が解れば、かなり問題は解決します。
 
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トライアイ株式会社 取締役会長 大平 喜久 氏

東証1部上場のソフトブレーン、オークネット等などとの共催のセミナー実績が多数あり。
利益率が低下した成熟企業を再び高収益企業に生まれ変わらせる専門家。
高収益事業とは既存の事業と別の既存の事業のマッチングから生まれるというのが持論。
必ず現在の延長線に利益事業があるという。過去に手がけた案件では中古車販売店高収益パックを全国63社に導入。中にはわずか1年で経常5000万アップの会社もある。
個別案件では1部上場の製鉄会社。1部上場の卸売り企業。1部上場のソフト開発会社など多数。
自分自身の事業も同じ理論でわずか7年で13億の会社にさせる。
セミナー開催は50回以上。直近の上場会社とのジョイントセミナーでは予約を上回る来場者数で会場を大きくしても23名が入りきれなかったという人気講師でもある。
現在の主たる取引先はグーグル株式会社並びにヤフー株式会社となっている。